月経前症候群(PMS)|烏丸御池駅すぐの精神科・心療内科|烏丸御池かねみつメンタルクリニック

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月経前症候群(PMS)

月経前症候群(PMS)|烏丸御池駅すぐの精神科・心療内科|烏丸御池かねみつメンタルクリニック

PMS、PMDDとは

机の上に肘をつきパソコンを見る女性

PMS

月経前気分不快症候群(PMS)は生理の1-2週間ほど前から、下腹部や乳房の痛みなどの身体的な症状、いらいらや憂うつなどの精神的な症状が現れ、日常生活に支障をきたしてしまう病気です。一説には生理周期半ばあたりの排卵期を過ぎる2つの女性ホルモンの分泌量が急激に変化し、脳の中枢(視床下部)がそれに対応しきれなくなることで、PMSのさまざまな不調が起こるのではないかと考えられています。視床下部は自律神経の中枢でもあるため、視床下部が対応しきれなくなると自律神経が乱れ、血流が悪くなって頭痛や肩こりが起きたり、腸の働きが乱れて便秘や下痢をもたらします。視床下部は食欲や五感にも関わっていることから、食欲が異常に増したり、においに敏感になったりします。感情を司る中枢とも隣り合っているため、イライラや憂うつ、無気力、不安などの精神症状も現れます。症状の現れ方や程度には個人差がありますが、複数の症状が重なって現れるケースがほとんどです。

PMDD

月経前気分障害 (PMDD)とは、月経1~2週間前から、強い気分の落ち込み・意欲の低下・イライラや怒りっぽくなる・情緒不安定・集中力の低下・理由のない不安感や緊張感・睡眠過多や不眠・流涙などの精神的症状が「日常生活に支障をきたすレベル」で出現し、月経が来ると良くなる状態を指します。PMDDは、PMSと同様に生理前の約2週間に限ってその症状があらわれる特徴があります。PMSとPMDDの違いは、厳密に区別することが難しい場合もありますが、月経前に心身の不調が出現するPMS(月経前症候群)と似ていますが、PMSの場合は精神症状だけでなく下腹部痛・腰痛・頭痛・めまい・肩こり・むくみなどの身体的症状も伴っており、精神的症状の深刻度合いがPMDDに比べて軽いという違いがあります。

精神症状

  • ゆううつな気分
  • イライラして怒りっぽい
  • 不安
  • 感情の起伏が激しくなる
  • 集中力の低下
  • 無気力
  • 過食傾向
  • 自制が効かない

身体症状

  • 腰痛
  • 下腹部痛
  • 乳房の張り
  • むくみ・全身倦怠感
  • めまい
  • 頭痛
  • のぼせ、ほてり
  • 冷え
  • 便秘
  • 睡眠障害
  • 関節痛・筋肉痛

症状の出現時期

個人差はありますが、おおむね月経の1-2週間前から始まり、月経が始まると症状が軽くなる傾向にあります。

月経前症候群(PMS、PMDD)の治療法

食生活の改善、十分な睡眠、有酸素運動、リラクゼーションなどのセルフケアだけで十分な効果が得られない場合や、症状がつらく早く改善したい場合は、お薬による治療や、心理士によるカウンセリングが必要になります。

薬物療法

症状の程度や年齢に応じて、漢方を使ったり、抗うつ剤や安定剤を用いる場合もあります。PMDDと思われる症状や、またPMSの精神的症状の治療に効果的と言われているのがSSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)という抗うつ剤の一種です。シナプスにおけるセロトニンの再吸収に作用することで抑うつ症状を改善する薬で、黄体ホルモンや卵胞ホルモンなどの作用によって低下していると考えられるセロトニンをおぎなう作用があります。
副作用として気分が悪くなり吐き気がするなどの症状が現れることもありますが、1~4週の服用継続で消失することが多いため、服用する場合は一定期間試してみる必要があります。PMDDでも、比較的症状が軽ければ漢方治療も選択肢の一つですが、SSRIを用いた治療が推奨されています。

心理療法

月経前にくる不安感や、憂うつ感、イライラなどをカウンセリングの中でお話することで症状を軽減しましょう。

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