
うつ病
うつ病
うつ病は、気分が持続的に落ち込み、興味や喜びを感じることができなくなる精神疾患です。単なる「落ち込み」や「一時的な気分の低下」とは異なり、日常生活や仕事に支障をきたすほどの深刻な症状が続く状態を指します。うつ病は、適切な治療を受けることで症状を改善し、回復を目指すことが可能な病気です。
うつ病の発症率は高く、現代社会では多くの人が経験する可能性があります。早期に治療を開始することで、症状の悪化を防ぎ、生活の質を取り戻すことが期待できます。
以下の症状が2週間以上続いている場合は、うつ病の可能性があります。早めに専門医へご相談ください。
これらの症状は、単なるストレスや疲労によるものではなく、うつ病が原因である可能性があります。適切な治療を受けることで改善が期待できます。
うつ病の原因は1つではなく、以下のような複数の要因が関与していると考えられています。
うつ病の治療は、患者さんの症状や生活環境に応じて個別に進められます。主な治療法は以下の通りです。
薬物療法
抗うつ薬を使用して、脳内の神経伝達物質のバランスを整えます。主に選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)やセロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬(SNRI)が使用されます。副作用が少なく、治療効果が高い薬が選ばれます。薬物療法の中心となるお薬で、脳内の「セロトニン、ノルアドレナリン、ドパミン」の量を調整する働きがあります。即効性はなく、効果が現れるまでに2-4週間程度かかります。また、効果より先に吐き気、眠気などの副作用が出現することがありますが、通常、1-2週間程度で自然に改善します。抗うつ薬には依存性はありません。精神状態が改善してすぐに減量したり、内服を中止すると症状悪化のリスクが高まると言われています。精神状態が元の状態の水準に回復してから半年その状態を維持して減量して中止するのが安全と言われています。
心理療法
認知行動療法(CBT)は、うつ病治療において最も効果的な心理療法の一つです。ネガティブな思考パターンを認識し、よりポジティブな思考に置き換える方法を学ぶことで、症状の改善を図ります。
生活指導と環境調整
十分な休息や適度な運動、バランスの取れた食事など、日常生活の改善が治療に寄与します。また、患者さんのストレス源を特定し、環境を整えることも重要です。
初診
症状や生活背景について詳しくお伺いし、うつ病の診断を行います。必要に応じて心理検査を実施します。
治療開始
診断結果をもとに、患者さんに最適な治療計画を立てます。環境調整や薬物療法、心理療法から適切と思われる治療を提案致します。そのうえで患者さんのご希望を伺いながら治療方針を立てていきます。
経過観察
治療の効果を定期的に確認し、必要に応じて治療方針を調整します。治療の進行状況に応じて、通院の頻度を調整します。
うつ病を予防するためには、日常生活でのセルフケアも大切です。
うつ病は適切な治療とサポートを受けることで、改善が期待できる病気です。
つらい症状を抱えたまま我慢せず、ぜひ一度当院へご相談ください。
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