
適応障害
適応障害
適応障害とは、様々な要因から生じるストレスから苦痛を感じることで、精神的・身体的な症状を引き起こすストレス障害の一つです。適応障害を引き起こすストレスの種類は、転職や転勤などの環境変化によるストレスや、妊娠・出産などのライフステージの変化によるストレス、人付き合いによるストレス、災害などによるストレスなど多岐に渡ります。適応障害は生活や環境の移り変わりがあれば、どんなに些細な出来事でもきっかけとして起こりうる病気です。その人にとって重大な変化であると感じるほど、普段の生活が送れないほどのうつ症状が生じたり、強い不安によってパニック発作を引き起こしたりする恐れもあります。適応障害はストレス障害とも呼ばれ、普段の生活で生じる様々なストレスに対して適応できずに、心や身体の不調として症状が現れることで起こります。人間の周りには沢山のストレスがあり、暑さ・寒さや天気などの環境条件、仕事やプライベートの人付き合いなど、幅広く存在しています。そのように多種多様なストレスに対して、心が耐えきれなくなってしまうことで、精神疾患として病気を発症してしまうのです。
適応障害を発症しやすい人は、仕事や生活面などの外部要因によるストレスが重なる環境に身を置いている場合が多い傾向にあります。具体的には、次のようなストレス環境があげられます。
仕事のストレス
生活のストレス
このように、適応障害になりやすくなる要因としては、生まれ持った性格といった先天的なものから、身を置く環境などの後天的なものまであります。無意識のうちに幅広い小さなストレスを抱えながら、複雑に組み合わさることで、適応障害を発症する状況を作り出してしまう恐れがあるのです。
内部要因とは、自己肯定能力や人とのコミュニケーションなどに関して、性格的気質から生じる要因のこと。適応障害を発症しやすい人には、内部要因として「真面目で几帳面」「自分に厳しい性格」といった性格的特徴があります。そのような性格から、自分を責めすぎたり、自分を過小評価したりすると、ストレスへの耐性を低下させる要因となります。このように、適応障害になりやすい性格を持つ人は、自分に対して寛容な考え方を身につけることで、適応障害の予防につながります。
適応障害の症状には大きく分けて「精神症状」「身体症状」の2種類があります。
精神症状
このように適応障害では、重症化するほど自分の精神状態を制御できなくなります。最終的には日常的にも影響を及ぼし、通常の習慣でさえも困難になってしまうのです。
身体症状
このように、一見ストレスとは関係無さそうな症状も生じるため、初めのうちは適応障害の発症に気づかれないケースもあります。
適応障害の治療は、前提としてストレス源を特定して距離を置くことで改善されます。しかし、家庭の問題でストレスから離れられない、仕事を休みたくないと思われる方もいらっしゃるかと思います。休職、負担軽減の診断書発行による環境調整、薬物療法やカウンセリングなど、症状や患者さんの状況に合わせた治療計画を患者さんと相談しながら練らせていただきます。烏丸御池かねみつメンタルクリニックでは、患者さんのご希望に合わせた治療法がご提案できるよう、様々な適応障害の治療法を取り入れております。
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